- 2019/07/16
- 歯科コラム
乳歯の虫歯
7月も中旬にさしかかりもうすぐ夏休みですね!
学校歯科検診が終わって結果が返っている時期だと思いますがいかがでしたか ?
特に小学生は乳歯から永久歯への生え変わりが盛んな時期ですね
乳歯の虫歯........どうせ生え変わるから放っておこう........
とまではいかないにしても乳歯でよかったと少し安心していませんか?
ではなぜ抜けてなくなる乳歯の虫歯も治療が必要なのでしょうか?
乳歯の虫歯はどんな影響があるのかをお話したいと思います
まず乳歯には主な役割があります
『噛む』
食べ物を噛み砕いたり噛み切ったりすることで栄養素の吸収が良くなります
また噛むことで顎が発達し顔の形も整います
『発音』
乳歯が生えることで正しい舌の位置を覚え言葉を上手に発音、構音できるようになります
『永久歯の誘導』
生え変わり時期に乳歯の根の部分が吸収されます。吸収は進むとほぼ歯冠のみとなって自然に抜け落ち
永久歯が正しい位置に導かれます
そして乳歯はやわらかく酸に弱い為虫歯になりやすいです
また乳歯になると一気に進行してしまいます特に子供は上手に痛みを伝えられず大人が気付いた時には
神経まで達しているなど重症化するケースも少なくありません
さらに虫歯を放置すると様々な悪影響があります
◎偏食になりやすい
虫歯により噛む時に痛みを生じたり噛みにくくなったりすると固い食べ物を避けるようになるなど
偏食になりやすくなります
◎顎が十分に発達しない
虫歯になり上手く噛めなくなることは顎の発達にも悪影響を及ぼします
◎虫歯のリスクが高まる
虫歯を放置していると口の中で細菌が増え続けてしまいます
そのため口の中に細菌が多くなり他の歯が虫歯になるリスクが高くなってしまいます
◎永久歯の歯並び
虫歯になって早期に乳歯を失い両隣の歯が傾いてしまうと永久歯が生えてくるのに十分なスペースが
なくなって歯並びが乱れてしまいます
◎永久歯の発育を妨げる
乳歯の虫歯が進行して歯髄まで達すると乳歯の下で育っている永久歯の発育に悪影響を及ばします
変色や凹みのある永久̪歯が生えてくる場合もあります
このように乳歯には大切な役割があります
学校検診で虫歯と指摘された方は夏休みの間に治療をして悪化させないようにしましょう
また検診で何を指摘されているのか等わからないことがある場合はいつでもご相談下さい☺